前回に続き、実例を相談者視点かつストーリー的に書いてみようの第二弾となります。
タイトル最後の「逆転劇」というのは少し大袈裟な表現ですが、内容として似たようなご状況の方の参考に少しでもしていただければ・・・と思います。
離婚後も、思い出の詰まった家にそのまま住み続けたい。
しかし、共有名義の家と連帯債務のローンは、離婚だけでは何ひとつ整理されません。
「返済は続けられるのに、どうして名義から外せないんだ…?」
これは、40代男性・健一さん(仮名)が、銀行・元妻・ローン条件という“三重の壁”に行き止まりながらも、名義整理と住み続ける権利を取り戻した実話を元にしたストーリーです。
もくじ
「この家は、俺が責任を持って守る」
離婚を決めたあとも、健一さんはそう強く思っていました。
築15年の戸建ては、子どもの成長を見守り、家族の時間を刻んできた場所。何より、職場から近く、生活動線も整っていました。
離婚したとはいえ、環境を大きく変える理由はありませんでした。
しかし、その家は 共有名義 で、住宅ローンは 連帯債務 。
離婚届では何ひとつ変わらない仕組みのまま、健一さんは一人で返済を続ける日々が始まります。
■銀行からの予想外の回答
離婚後、まず健一さんが動いたのは、
「元妻の連帯債務と名義を外すこと」。
書類を持って銀行に行き、現在の収入や返済状況を説明し、前向きに交渉するつもりでした。
しかし、担当者が発したのは厳しい現実でした。
「お客様単独では返済能力の要件を満たしません。
そのため、連帯債務者は外せません。」
健一さんは思わず言葉を失いました。
延滞もなく、収入も大きく落ちていないのに、なぜ。
理由は複合的でした。
* 年収に対する返済比率
* 物件の築年数による担保評価の低下
* 共有名義のままでは審査設計が難しい
* 残債1,700万円が重くのしかかる
返済をしている“実績”ではなく、
“制度としての審査基準”が壁となっていたのです。
■元妻の反発??「私の責任だけ残るのはおかしい」
銀行で断られた以上、次は元妻との協議。
しかし、ここでも思わぬ反発を受けます。
「私の名義や責任だけ残して、あなたが住むなんて無理。
売るか、あなたが全部引き取るならいいけど。」
元妻が懸念していたのは、“自分が連帯債務者のままになるリスク”。
* 健一さんが病気になったら?
* 転職して収入が落ちたら?
* 支払いが滞ったら、私に請求が来る?
感情だけではなく、実務的な不安が根底にあったのです。
こうして2人は膠着状態に。
家は動かず、名義も変わらず、時間だけが過ぎていきました。
■ローン再構築と持分買取の“二段階解決”
状況が前に進まない中、健一さんは専門家に相談。
そこで示されたのが、
「ローンの組み直しと共有持分の買い取りを同時に行う」
という解決策でした。
単に名義変更をするのではなく、
“新しいローンで家全体を買い取り直す”という発想です。
専門家は、健一さんの条件を基に審査に通る形へ設計しました。
* 年収に合わせた返済計画を最最適化
* 評価の出る金融機関を選定
* 必要書類を整理し、説明ロジックも構築
* 元妻にもメリットと安全性を丁寧に説明
その結果
審査を通過。
元妻の名義・連帯債務・保証から完全に解放。
健一さんは“自分一人の名義”で家を守ることに成功しました。
こうして長く続いた名義問題は、
“ローン再構築”という最も現実的な方法で解決したのです。
共有名義・連帯債務の整理は、離婚問題の中でも最も複雑で、「外せない」と言われるケースが後を絶ちません。金融機関からすれば、貸付時の返済資力が伴わない以上、当然と言えます。
もし同じように、
* 銀行に断られた
* 元配偶者が協力してくれない
* 住み続けたいのに道筋が見えない
といったお悩みがあれば、専門家が最適なルートをご提案させていただきます。
名義変更・共有名義・連帯債務等でお困りの方、まずはお気軽にご相談ください。
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