離婚して3年。元夫名義の家に、私と子供たちで住み続ける平穏な日々。 「ローンの引き落とし額さえ私が払っていれば、ずっと住んでいていい」 口約束ではありましたが、元夫とはそう取り決めていました。
しかし、その平穏は一本の電話で崩れ去りました。
「俺、再婚することになった。新しい家を買いたいから、今の家のローン名義を今すぐ抜いてくれ。無理なら、あの家は売却する」
青天の霹靂でした。 元夫の言い分はもっともですが、私にも生活があります。慌てて銀行に相談しましたが、「名義変更はできません」とにべもない返事。 「期限は来月末までだ」と迫る元夫。
今回ご紹介するのは、そんな絶体絶命のピンチに陥った、埼玉県にお住まいのY様(40代・女性)の事例です。 時間がない中、私たちが提案した「元夫婦間売買」というウルトラCで、いかにして家を守り抜いたのか。その逆転劇をご紹介します。
もくじ
Y様が弊社に駆け込んで来られた時、その表情は焦燥しきっていました。
離婚時、お子様の環境を変えたくない一心で、家の権利関係(夫単独名義)を整理せず、「妻が住み続け、夫の口座に毎月ローン代を振り込む」という形で済ませていました。 よくあるケースですが、これはあくまで「夫の善意」の上に成り立っている砂上の楼閣です。
元夫にとって、再婚して新しい家庭を持つ際、前の家のローン(数千万円の借金)が残っていることは最大の足かせとなります。 新しい住宅ローンが組めないからです。
「俺の人生の邪魔をしないでくれ」 元夫の言葉は残酷でしたが、事実でもありました。 Y様は「買い取れるなら買い取りたい。でも、銀行には断られた」と八方塞がりでした。
Y様には年収420万円があり、本来なら2,200万円のローンを組む力は十分にありました。 しかし、地元の金融機関に相談に行った際、「離婚後の元夫婦間での名義変更や売買には融資できない」と断られてしまったのです。
「元夫様が一番望んでいることは何でしょうか?」 私たちはY様に問いかけました。それはお金が欲しいわけではなく、「自分のローンの枠(信用情報)を空けること」です。
私たちはY様に、今のままでの名義変更ではなく、「元夫婦間での正式な不動産売買」を提案しました。 Y様が買い主となり、元夫のローンを「売買代金」で完済してあげるのです。
金融機関が嫌がるのは「身内のなあなあな取引」です。 そこで、私たちは第三者である不動産会社として仲介に入り、重要事項説明書や売買契約書を作成。 「これは単なる名義貸しではなく、離婚に伴う財産分与の最終決済である」ということを法的に整えました。
元夫からの期限(1ヶ月)が迫っています。通常の審査では間に合わない可能性がありました。 私たちは、Y様のエリアで最も審査スピードが速く、かつ「離婚に伴う親族間売買」に理解のある金融機関をピックアップ。 事前審査の段階から事情を詳しく説明し、担当者に「この案件は急ぎである」と根回しを行いました。
Y様は元夫と話すのが怖いとおっしゃったため、弊社から元夫へ連絡を入れました。
「Y様があなたの持ち分を正式に『買い取る』準備をしています」 「これが成立すれば、あなたのローンは完済され、来月には新しい住宅ローンの審査に通るようになります」
このメリット(新しい生活への切符)を提示することで、元夫の態度は軟化。 「それなら協力する。早くしてくれ」と、必要書類の提出に応じてくれました。
審査は異例のスピードで承認。 元夫が指定した期限の3日前に、無事に決済(売買実行)が完了しました。
「あの時、追い出される覚悟もしていました。でも、これで誰に遠慮することなく住み続けられます」 Y様は深く安堵されていました。 元夫からも「予定通り手続きしてくれて助かった」と、最後は穏やかな言葉で終わることができました。
今回のY様のように、離婚時に家の名義を「とりあえず夫のまま」にしておくことは、先送りにしただけで解決にはなっていません。 再婚、転勤、あるいは元夫の死亡・相続など、数年後に必ず問題が再燃します。
「元夫から急に連絡が来た」 「退去を迫られている」
そんな緊急事態でも、私たちなら解決策を持っています。 今回は「元夫婦間売買」という手法で、双方の利益になる解決(Win-Win)を導き出しました。 期限を突きつけられて焦っている方も、諦める前にまずはご相談ください。
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多くの銀行は、離婚に伴う単なる「名義変更」や「借り換え」を嫌がります。 スムーズに審査を通すコツは、「夫から妻へ、正式に家を売却する(元夫婦間売買)」という形をとることです。 これには不動産会社が作成する「重要事項説明書」「売買契約書」が必須です。銀行に行って断られる前に、まずは私たちにご相談ください。
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