もくじ
結論|離婚の名義変更は「マニュアル判断」だと落ちやすい
結論から言うと、離婚の名義変更で「無理」と言われる理由の多くは、あなたがダメなのではなく、相談先が“マニュアルの枠”でしか見ていないからです。
もちろん、数字(年収・残債・返済負担率)は大事です。
ただ、離婚案件は「数字以外の要素」が多すぎるんです。
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相手の協力が得られるか
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共有名義・ペアローンなど、権利が複雑か
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決済と登記を同日に安全に終わらせられるか
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取引の実態が曖昧になっていないか
ここを無視して、表面の数字だけで「無理」と言われるケースは、実は珍しくありません。
そもそも「マニュアル判断」って何が起きてるの?
よくあるマニュアル判断の会話
たとえば、相談先でこんな流れになっていませんか?
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「年収はおいくらですか?」
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「ローン残高は?」
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「今の返済は月いくらですか?」
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「なるほど…その数字だと厳しいですね。売却するしかないですね。」
このやり取り、スピード感があって一見“プロっぽい”。
でも、離婚の名義変更の現場では、これだけだと足りないんです。
なぜなら離婚の名義変更は、“借り換え”というより“権利とお金の清算”だからです。
マニュアル判断で落とされる「典型パターン」5つ
パターン1|「借り換え相談」として話してしまう
離婚の名義変更をしたいとき、ついこう言ってしまいます。
「妻に借り換えできますか?」
でもこれ、銀行や窓口から見ると“問題あり”なんです。
「離婚」「名義を移す」「債務者が変わる」…この時点で、警戒されやすい。
そのため、弊社では、最初から元夫婦間売買として成立する形に整え、
「借り換え」ではなく「売買案件」として進める方針をとっています。
パターン2|価格が曖昧(安すぎ・高すぎ)で「実態」が疑われる
離婚だと「家をあげる」「安く譲る」になりがちです。
でも価格が極端だと、第三者から見るとこう見えます。
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“贈与っぽい”
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“財産分与の整理が曖昧”
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“形式だけの売買”
こうなると、審査や実務は一気に重くなります。
だからこそ、査定根拠で価格を固めることが重要です。
パターン3|“事故が起きやすい工程”が見えていない
離婚案件は、最後の最後で止まりがちです。
例えば、決済日直前に相手がこう言い出す。
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「やっぱり納得できない」
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「書類出したくない」
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「忙しいから行けない」
これが起きると、融資・完済・登記の連鎖が崩れます。
銀行が嫌うのは、こういう“事故”です。
だから、決済と登記を同日に、安全に終わらせる工程表が命になります。
パターン4|共有名義・ペアローンの“呪い”を軽く見ている
共有名義やペアローンは、離婚後に爆発します。
売るにも貸すにも、相手の同意が必要。
固定資産税や修繕費で揉める。
再婚や相続でさらにこじれる。
ここを「話し合えば何とか…」で進めると、だいたい泥沼です。
だからこそ、持分整理・一本化など、出口から逆算して設計します。
パターン5|相手の心理(不安)を無視している
相手が協力しないとき、理由はシンプルです。
多くは「怖い」んです。
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お金が足りなくなるのが怖い
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自分だけ損するのが怖い
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先に手続きが進んで置いていかれるのが怖い
ここを無視して正論で押すと、相手は頑なになります。
第三者が入って、感情を“数字と取引”に変える。
これが、離婚不動産が前に進む現実的な方法です。
【ケース】福岡県Y様(40代)「無理」から抜け出せた転換点
Y様は最初、相談先で「年収が足りないので無理。売却ですね」と言われました。
その時の気持ちは、こうだったそうです。
「子どものために頑張りたいのに、もう選択肢がないんだって…」
でも、ここで終わらなかった。
当センターでは、次の順番で整理しました。
1)“借り換え相談”をやめ、元夫婦間売買として整理
「名義変更したい」ではなく、
「売買として成立させ、同時決済する」へ切り替えます。
2)価格根拠と清算条件を固め、相手の不安を減らす
相手が協力しやすい落としどころを“取引”として作ります。
3)事故が起きない工程に落とす
書類・順番・期限を先に固め、最後に揉める芽を潰します。
この「転換点」があると、現実は動きます。
「無理」と言われた直後に、やってほしいこと
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銀行や不動産屋を回る前に、一度止まって整理する
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名義(共有か単独)・残債・査定・ローン形態を紙に書く
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相手の協力度(会える/会えない/連絡も厳しい)を確認する
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“出口”を決める(売るのか、住むのか、買い取るのか)
焦って動くほど、前提がズレたまま記録と交渉だけが増えていきます。
離婚の家は「順番」がすべてです。






