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「養育費はいらないから、住宅ローンを払って」という約束が一番危険なワケ

  • 2025年12月25日

「夫が『家は妻子に残す。ローンの支払いも僕が続けるから、その代わり養育費はナシで』と言っています。」 「現金を毎月振り込んでもらうより、住む場所が確保されたほうが安心だから、その条件で合意しようと思う。」

離婚協議の現場で、このような取り決め(養育費と住宅ローン支払いの相殺)は非常によく行われます。 一見すると、夫は誠意を見せているようですし、妻にとっても「住居費がかからない」というメリットがあるように思えます。

しかし、不動産と離婚問題の専門家から言わせれば、これは「絶対に避けるべき、最もリスクの高い約束」です。

なぜなら、この約束は「元夫の機嫌や懐事情ひとつで、明日にも家を追い出されるスイッチ」を相手に握らせているのと同じだからです。 今回は、養育費代わりにローンを払ってもらうことの致命的なリスクと、正しい解決策を解説します。


【最大のリスク】元夫が滞納した瞬間、家は「競売」へ

最大の問題は、住宅ローンの契約者が「元夫」のままであることです。

離婚して数年は払ってくれるかもしれません。しかし、元夫が再婚して新しい家族ができたり、失業して収入が減ったりした時、彼が真っ先に削るのは何でしょうか? 自分の生活費ではありません。「別れた妻と子供が住む家のローン」です。

恐ろしい「時差」の罠

元夫がローンを滞納し始めても、住んでいるあなた(妻)には銀行から連絡がきません(契約者ではないからです)。 あなたが「あれ?最近おかしいな」と気づくのは、裁判所から「競売開始決定通知」が届いた時です。

その時にはもう手遅れです。 養育費も貰っていない、家も競売で他人の手に渡る。 つまり、「養育費と住む家を、同時に失う」という最悪の結末を迎えることになるのです。


【Q&A】公正証書を作っても守れないの?

Q1:公正証書に「ローンを払い続ける」と書けば安心では?

A1:いいえ、銀行に対しては何の効力もありません。 ここが最大の誤解ポイントです。公正証書はあくまで「夫婦間の約束」です。 もし元夫が滞納した場合、あなたは公正証書を盾に「元夫に支払いを命じる」ことはできますが、銀行による「家の差し押さえ(競売)」を止める力はありません。 銀行からすれば、「夫婦の約束なんて関係ない。契約者(夫)が払わないなら担保(家)を売るだけ」だからです。

Q2:滞納したら、元夫の給料を差し押さえればいいのでは?

A2:通常の養育費よりもハードルが高いです。 現金で貰う「養育費」なら、未払いがあればすぐに給料の差し押さえ(強制執行)が可能です。 しかし、「住宅ローンの肩代わり」という契約の場合、それが「養育費の支払い」とみなされるか、「単なる借金の返済」とみなされるか、法的な解釈が難しくなります。 差し押さえの手続きに時間がかかっている間に、家の競売手続きは待ったなしで進んでしまいます。


解決策:「お金」と「家」を切り離して考える

リスクを回避するためには、「元夫に家の生殺与奪の権(ローンの支払い)を握らせない」ことが鉄則です。 以下のどちらかの方法を選択してください。

方法①:家を売却し、養育費は「現金」でもらう

家を売ってローンを完済し、スッキリした状態で、毎月「養育費」として現金を受け取る方法です。これが最も安全で揉めません。 しかし、「子供の学校区を変えたくない」などの理由で、どうしても今の家に住み続けたい場合もあるでしょう。その場合は次の方法です。

方法②:妻が家を買い取り、養育費をローンの原資にする

これが、住み続けるための唯一の正解ルートです。

  1. 家の名義変更: 妻が自分の名義で住宅ローンを組み直し、夫から家を買い取る(夫のローンは完済)。

  2. 養育費の取り決め: 夫からは、毎月きちんと「現金」で養育費を振り込んでもらう。

  3. ローンの支払い: 妻は、自分の給料と、夫からの養育費を合わせて、自分のローンを返済していく。

妻がローンを組むことは「借金を背負う」ことではなく、「家のコントロール権(主導権)を持つ」ことです。この形であれば、もし夫からの養育費が止まっても、妻が頑張ってローンを払えば「家を追い出されること」だけは防げます。家のコントロール権を自分(妻)の手元に取り戻すことが重要なのです。


「妻の年収」でローンが組めるか不安な方へ

「方法②がいいのは分かるけど、パート勤務の私ではローンが組めないのでは?」 そう諦めてしまう前に、専門家にご相談ください。

私たちは、離婚に伴う「妻への名義変更(借り換え)」の実績が多数あります。

  • 養育費を「収入」とみなして審査してくれる銀行の選定

  • 元夫の持分だけを買い取る「夫婦間売買」の活用

  • 親を巻き込んだ「親子リレーローン」の提案

など、一般的な銀行窓口では教えてくれない手法で、あなたと子供の城を守るサポートをします。

▼夫婦間売買の詳しい仕組みはこちら ペアローン解消の裏技!夫の持分を妻が買い取る「親族間売買(夫婦間売買)」の手法


まとめ:将来の安心は、今の「正しい契約」から

「養育費代わりにローン」という約束は、一時の楽さを得る代わりに、将来に特大の爆弾を抱えるようなものです。

離婚という人生の再スタートにおいて、最も大切なのは「元パートナーに依存しない生活基盤を作ること」です。

「うちは公正証書を作ろうとしているけど、大丈夫かな?」 「私の収入で名義変更できるか知りたい」

そう思われた方は、ハンコを押す前に一度ご相談ください。 お子様との平穏な暮らしを守るために、最適なプランを診断いたします。

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